教員・研究室 LABORATORIES
研究室紹介
- 加藤 英明准教授
10号館403K
Tel. 03-5465-7466
E-mail: hekato@bio.c.u-tokyo.ac.jp
- 研究内容
あらゆる生命現象にはタンパク質が関与しており、そのタンパク質の機能を正確に理解するためには、タンパク質そのものの詳細な形(=立体構造)を正確に理解する必要があります。私たちの研究室では、最先端のクライオ電子顕微鏡法、X線結晶構造解析、電気生理、計算機シミュレーションといった、様々な研究手法を多角的に組み合わせることで、タンパク質が持つ複雑な機能の構造基盤を原子レベルで解明します。更には、得られた構造情報を用いてタンパク質自身を改変、あるいはタンパク質に結合する分子をデザインすることで、新規の研究ツール開発、あるいは創薬シーズとなる低分子開発を目指します。現在は、その中でも特に、神経科学の分野で光遺伝学(オプトジェネティクス)ツールとして用いられているロドプシンファミリータンパク質、創薬ターゲットとして注目されており、基礎科学的にも非常に奥の深いGタンパク質共役型受容体(GPCR)を対象とした研究をメインに進めています。
現在の主要研究テーマは以下の通りです。
1-A. チャネルロドプシンをはじめとしたロドプシンファミリータンパク質の中間体構造解析
1-B. 構造情報を利用した新規ロドプシン探索
1-C. 構造情報に基づいた新規オプトジェネティクスツール開発
参考文献
https://www.nature.com/articles/nature10870
https://www.nature.com/articles/nature14322
https://www.nature.com/articles/ncomms8177
https://www.nature.com/articles/s41586-018-0511-6
https://www.nature.com/articles/s41586-018-0504-5
2-A. GPCR―シグナル因子複合体の構造機能解析
2-B. 構造情報を利用した新規ホルモン、神経伝達物質可視化センサーの開発
2-C. 構造情報に基づいたGPCR活性化制御化合物(=創薬シーズ化合物)の開発
参考文献
https://www.nature.com/articles/nature14886
https://www.nature.com/articles/nature23448
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0092867418315654?via%3Dihub
上記以外でも、scientificに面白いテーマの持ち込みはいつでも歓迎します。