生命環境科学系紹介 ABOUT US

生命環境科学系の概要

生命環境科学系は東京大学大学院/総合文化研究科/広域科学専攻の3系の一つであるが、他大学では普通の専攻に相当するほど大きい。生命環境科学系は従来の理系、文系という分類をこえ、生命に関して分子からヒトまでを包括するきわめて学際的で先端的な大学院である。生命環境科学系は環境応答論、生命情報学、生命機能論、運動適応科学、認知行動科学の5大講座からなる。教員の研究分野は細胞生物学、生化学、生物物理学、分子生物学、スポーツ科学、心理学、教育学などの諸領域に、また、研究対象はDNA、蛋白質、細胞など生命体の基本的構成単位であるミクロな部分から、組織、器官、個体に至るまでの構造、発生、機能、さらに人間の身体の構造と機能、心理などにおよび多岐にわたっている。それぞれの研究者は、各々の領域で個々の対象を深く掘り下げた上で、研究者相互の交流と啓発によって領域横断的な視点を高め新しい生命科学の構築を目指そうとしている。学生の教育においても、個々の学生がそれぞれの領域、対象で先端的な研究を推進できる基本的な知識と手法を十分身につけた上で、分子から細胞、組織と積み上げて人間を理解する方向と、ミクロな生命環境科学のあり方を考える方向性とを持った人材を養成することを目指している。具体的には、

  1. 生命科学の体系的・先端的な知識を備えた研究者・技術者
  2. 生命・生活・人生・活動性・活力・健康などの生命の質を理解できる研究者・生涯学習指導者
  3. 脳・神経や精神を探求できる研究者・臨床技術者
  4. 倫理的に対処できる研究者・技術者

などが期待されている。
学生定員は修士課程40名(社会人若干名)、博士課程25名(社会人若干名)である。

基幹講座の教育内容

生命環境科学系でどのような研究教育が行われているかを、各大講座の主な研究内容を軸に簡単に紹介する。

環境応答論大講座

細胞あるいは生物個体とその周囲の環境を一体のものとして見ることにより、個体発生における細胞分化や成熟後の環境変化を緩衝するホメオスタシス、あるいは植物の環境適応のような、環境の変化とこれに対する応答の複雑なネットワークの総合的研究。

生命情報学大講座

DNAの構造、ゲノム解析、脳などの細胞内シグナル伝達機構、生体膜の動的構造、細胞運動と細胞分裂のメカニズム、胚発生における肺葉や器官の誘導、筋及び神経の発生等の先端的研究。

生命機能論大講座

生体高分子の高次構造形成、機能・構造相関、機能性高分子の設計、高度に組織化された生体高分子相互作用による生命機能の調節・維持、細胞集合・組織形成による高次機能の獲得など生命個体内部の諸構造の機能、構造形成・維持の総合的研究。

運動適応科学大講座

細胞や組織及びヒトを含む個体の運動の成り立ちを研究対象とする科学手法、細胞分子生物学的手法、あるいは、分子レベル・細胞レベルでの運動機能の解析、力学的動作学的手法、運動生理学的手法、細胞分子生物学的手法あるいは、コンピューターモデリングや先端医学の手法による個体の運動の研究。

認知行動科学大講座

環境を認知し、それにもとづいて適応的に行動するメカニズムの研究、特に神経活動、個体行動、社会行動、スポーツ等を対象としたバイオメカニクス・トレーニング科学、心理物理学、脳神経科学、認知科学、行動生物学、臨床心理学、スポーツ行動学などの学際的研究。本大講座には理化学研究所の客員教員も参加している。

なお、広域科学専攻には他に相関基礎科学系、広域システム科学系の2系がある。

所在地は  〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1 東大駒場キャンパス
京王井の頭線 駒場東大前駅 下車正面