教員・研究室 LABORATORIES
研究室紹介
- 福井 尚志教授
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9号館213
Tel. 03-5454-6866/6133
FAX. 03-5454-4306
E-mail: n-fukui@idaten.c.u-tokyo.ac.jp; naoshifukui@gmail.com |
- 研究内容
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スポーツでは靱帯や半月の損傷、腱や靱帯の炎症といった様々な障害が関節に生じます。また一方、超高齢化社会となったわが国では多くの方が加齢に伴う関節の障害で苦しんでいます。当研究室では関節のあらゆる障害をテーマに研究を展開しています。スポーツや加齢に伴う関節の障害がどのようなメカニズムで生じるのかを明らかにし、それをもとに新しく有効な治療法、予防法を見出すのが私たちの研究の目指すところです。少し具体的に述べると研究の対象は関節とその周囲の組織であり、そこに生じる外傷や疾患を細胞、組織、実験動物、実際のヒトの病態という4つのレベルで調べることで、外傷や疾患の予防・治療に役立つ知見を得ることが研究の直接の目標になります。
当研究室で現在進行中あるいは計画中の研究テーマは以下の通りです。関心のある方はお気軽にご連絡ください。
1. 靱帯の損傷と修復
・損傷された靱帯の修復機序の解明とそれに基づくより「質の良い」修復の誘導法の確立
・関節の外傷(骨折や捻挫)後の関節可動域低下の機序の解明
・膝関節前十字靱帯再建後の筋力、関節可動域の回復に関与する因子の解明
2. Overuseによる腱、靱帯、滑液包の障害
・膝蓋腱炎、アキレス腱炎、肘関節外上顆炎など繰り返しの負荷による腱や腱付着部(enthesis)に生じる障害の発生機序の解明とそれに基づいた治療法(理学療法、装具療法および薬物療法)の検討
3. 半月損傷
・半月の修復能力の検討とそれに基づいた半月修復術の成績向上の検討
4. アスリートにおける関節炎
・関節の障害や外傷、とくに靱帯や半月損傷のあとに見られる関節の腫脹(水腫)や軟骨の変性が生じる機序の解明とそれに基づいた最適な治療法の検討
5. 加齢に伴う関節疾患
・変形性関節症の病態の解明とそれを通じた新規の治療法(理学療法、装具療法および薬物療法)の開発
・変形性関節症において水腫や疼痛の生じる機序の解明 |