教員・研究室 LABORATORIES
研究室紹介
- 研究内容
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◆研究の対象・理論・技法
こころの健康や精神疾患について、2つのアプローチから得たデータを客観的に(量的に、統計学的に)取り扱って研究を進め、精神疾患当事者だけでなく広く一般の人々に還元することを目的としています。2つのアプローチとは、統合失調症、うつ病など精神疾患当事者を対象とした臨床研究(臨床疫学)、思春期(中学生から大学生)の被験者を対象とした大規模前向きコホート研究です。研究参加者から、脳画像(MRI、近赤外線スペクトロスコピィなど)、血液・唾液、遺伝子、質問紙回答など、様々な手法を用いてデータを得て、統計解析しています。近年のコンピュータ技術、統計解析技法の進歩により、これらの解析が市販のPCで、安価・簡便に行えるようになりました。最終的な目標は、こころの健康や精神疾患の発生機序、社会との相互関係の解明を通じて、精神疾患当事者だけでなく広く一般のこころの健康の向上、早期支援のためのバイオマーカー(指標)開発を目指しています。
◆現在進行中のプロジェクト
1.東京大学医学部附属病院精神神経科における統合失調症発症前後を対象とした脳画像縦断計測および多施設臨床疫学研究
2.都内の一般健常思春期3000名を対象とした前向きコホート研究、およびサブサンプル脳画像、バイオサンプル研究
3.都内大学生を対象とした精神疾患への差別・偏見(スティグマ)研究
4.英国出生コホートデータを用いた縦断解析研究
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