教員・研究室 LABORATORIES
研究室紹介
- 岡田 由紀特任准教授
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分子細胞生物学研究所(弥生キャンパス)生命科学総合研究棟B402
Tel. 03-5841-7831
FAX. 03-5841-7852
E-mail: ytokada@iam.u-tokyo.ac.jp |
- 研究内容
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DNA配列に依存しない遺伝子発現調節機構であるエピジェネティクスは、DNAのメチル化やヒストンの多様な修飾(メチル化、アセチル化など)が複雑に絡み合い、細胞の生存や恒常性を緻密に制御している。従って、エピジェネティック制御の破綻は、発生異常や疾患に直結する。実際多くの癌や発生異常でエピジェネティック因子の異常が明らかとなり、それらエピジェネティック因子を標的とした創薬開発も進められている。
生体を構成する全ての細胞が、普遍的あるいは細胞特異的なエピジェネティック制御機構を有するが、中でも生殖細胞は発生・分化段階で非常にユニークかつダイナミックなエピジェネティック変化を経ることが知られている。最近、親の持つエピジェネティック変化が、世代を越えて子孫に受け継がれる事が実験的に証明され、社会的に大きなインパクトを与えている。私達の研究室ではマウスを用いて、生殖細胞の増殖や分化、さらには受精に寄与するエピジェネティック修飾因子の探索および機能解析をつうじて、遺伝情報の継承に携わるエピジェネティック制御を明らかにすることを目標に研究を進めている。
【主要な研究テーマ】
1. 精子細胞の増殖と分化に寄与するエピジェネティック修飾因子の探索と機能解析
2. 受精におけるクロマチンダイナミクスの解析 |