教員・研究室 LABORATORIES
研究室紹介
- 柳原 大准教授
 |
9号館
Tel. 03-5454-6857
FAX. 03-5454-4317
E-mail: dai-y@idaten.c.u-tokyo.ac.jp |
- 研究内容
|
身体運動の制御、学習・記憶における脳の働きについて、分子・遺伝子レベルから個体(マウス、ラットおよびヒト)における行動レベルまで幅広く関連性を持って研究しております。研究方法としては、ニューロン活動などの電気生理学、高速度カメラを用いた動作解析、免疫組織化学、遺伝子発現解析、機能的脳イメージング等が中心になります。また、情動および自律神経系の適応調節機構に関する小脳皮質の機能についても研究しています。身体運動の制御としては、特に姿勢や歩行・走行(locomotion)の予測制御機構、適応制御機構を研究対象とし、分子、タンパク質、遺伝子レベルでの発現の解析から、ニューロンの発火活動の解析、さらには、神経筋骨格モデルを用いての動力学シミュレーションとロボット実機における検証まで、学際的に研究を推進しています。
現在の主たる研究テーマ
1. 運動の予測制御及び適応制御における種々の小脳シナプス機能性分子の役割
2. 予測的姿勢調節の神経機構、特に大脳―小脳機能連関について
3. 脊髄小脳変性症モデルマウスにおける姿勢および歩行障害とそれらの機能再建
4. 障害物回避歩行動作に関わる神経機構と脳機能障害による影響
5. 運動学習時の小脳プルキンエ細胞における網羅的遺伝子発現解析
6. 運動の予測における大脳―小脳機能連関 7. 運動習慣ならびに運動スキルの向上が下オリーブ核・登上線維系に及ぼす影響 8. トップアスリートにおける運動スキル特異的遺伝子の発掘と多型解析
これらの研究の推進によって、運動の器用さ(motor dexterity)のメカニズムと心の器用さ(mental dexterity)のメカニズムを行動レベルから分子・遺伝子レベルで解明し、さらに両者の機能連関について明らかにすることにより教育学や医学に貢献したいと考えております。 |